生地の取り扱い・注文時の注意点

「染料インクジェットプリント」と「顔料インクジェットプリント」と「昇華転写プリント」の3つの方法で布・生地に印刷加工をしています。

染料インクジェットプリントは、染料インクを直接生地に印刷加工をする方法です。

印刷後の生地を蒸し、水洗い、乾燥し、生地巾を整える仕上げを行うことで

強く擦っても色落ちがなく、インクが生地の繊維に浸透するので布の風合いを保ったままでして、

高級百貨店でも取り扱われるほど品質の高いプリント方法です。

 

顔料インクジェットプリントとは、顔料インクを生地に直接印刷する加工方法です。

生地に印刷後は、ベーキングと呼ばれる熱、乾燥処理を施すことでインクは定着されます。

比較的、短納期で価格が安いという特徴があります。

 

昇華転写プリントは、転写紙に昇華インクでプリント後、ポリエステルの布に熱圧着をする事で

印刷加工をする方法です。

プリントの加工幅が150cm程と、幅の広い生地を複数取り扱っています。

 

 

どのプリント方法も、写真やグラデーションなどの繊細な線や多彩な色の表現ができます。

製版の必要がなく、色数に制限はありません。風合いが良く、鮮やかな発色が特徴です。

 

>プリント加工方法についてもっと詳しく

 

 

全てのプリント方法に共通する注意点

1.プリントの色味は画像で見るものと色差が生じます

プリントの仕上がりは「パソコンモニターでの表示」と比べ、

多少、色が異なります。予めご理解頂きますようお願いいたします。

 

2.加工の特性上、ピンホール(白い小さな点)が出る可能性があります

生地に付着した小さな埃などが原因で、生地にピンポールという白い小さな点が出てしまう事が、ごく稀にあります。

ピンポールにつきましては、返品、再作成は受け付けておりませんので、予めご理解頂きますようお願いいたします。

 

3.生地の両端に余白が生じます

加工機の特性上、プリントした布・生地の両端に余白が生じます。

余白の幅は布・生地の種類により異なります。

生地の両端部分にある程度の余分を含んだ上で、生地の上に型紙を配置したり、使用する事を推奨いたします。

 

4.入稿データの修正は行っておりません

ご入稿データの修正は行っておりませんので、ご入稿データをそのままの状態で

出力いたします。柄の送りを付ける際は、柄の繋ぎ目に白い線が入ったり、

柄の繋がっていない、という事が起こらないよう、お客様ご自身でご確認して頂きますようお願いいたします。

 

5.細い線は擦れることがあります

とても細い線を使用したデザインの場合は、線が擦れる可能性があります。

ご入稿データには0.3pt以上の太さの線を使用して頂きますようお願いいたします。

 

 

顔料インクジェットプリントの注意点

1.加工の特性上、ベタ塗りの面積が広いデザインは色ムラが発生しやすくなります

縞模様のような色ムラが薄く出る事があります。

ベタ塗り面積の少ないデザインの作成を推奨いたします。

 

2.生地の風合いは、加工前と加工後では多少違いがあります

プリント加工をするために、生地を特殊な溶液に浸ける前処理を行います。

そのため、前処理をしていない生地と比べて、生地の手触りが若干かたくなりますので、

予めご理解頂きますようお願いいたします。

 

3.生地のお取り扱いについて

加工の特性上、雨や汗などによる水濡れ、摩擦が加わる状況での使用により、

色落ちや色移りをする可能性がございますので、十分注意の上ご使用ください。

 

※染料インクジェットプリントについては、上記の心配はありません。

 

※ピンホール、色ムラ、生地の汚れにつきましては、クレジットカード決済でお支払いのお客様のみ、

1箇所(20cm以内)につき400円(税込)の値引き対応をさせて頂きます。

20cm以内に数か所の汚れがある場合は、1箇所としてカウントさせていただきます。

大変申し訳ありませんが、コンビニ決済でお支払いのお客様は決済後の商品発送となりますので、

値引き対応をいたしかねます。予めご了承ください。

不良品が発生した際の返金をご希望される方は、予めクレジットカード決済をご利用いただきますようお願いいたします。

 

 

昇華転写プリントの注意点

生地のお取り扱いについて

 

アイロンを掛ける際は、低温(120℃以下)で当て布をしてください。

特に、プリント部分への長時間のアイロンやスチームは避けてください。

 

>注意点を理解した上で、生地をご購入される方はコチラ